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23時過ぎ。いよいよ今夜の大本命である「Bar BEST」に辿り着く。 ここのマスターは45年のキャリアを誇る、知る人ぞ知る日本バーテンダー界の重鎮にして元海上自衛隊員。そして女性バーテンダーの方は「第9回新潟の酒 COCKTAIL COMPETTION」で優勝された腕の持ち主で酒豪(らしい)。なぜそんなユニークな店が長岡に・・・という愚問はとうの昔に忘れたが、とにかくここはその名の通りBEST。 ボク自身、学生時代に京都でバーテンとして働き、父親の影響もあってシングルモルトには少なからず興味はあったが、その美味しさと奥深さを教えて開眼させてくれたのがこのお店。そもそも長岡に来るきっかけとなった友人が転勤していなくなった今でも、小旅行に充分すぎる動機を与えてくれる貴重なBarだ(H松君、ありがとう・・・)。 いつも通り、"サントリーが買収する前にボトリングされた"ボウモアのカスクを頼む。そして嫁様が頼んだラフロイグも少し舐める。同行した下戸の二人には申し訳ないが、相変わらず美味い!!もちろんおつまみはマスターの、濁声だが丁寧な言葉で全然厭味のない、蘊蓄(うんちく)だ。曰く「サ○トリーは日本のウイスキーだけでなくスコットランドのウイスキーもダメにしてます」「RAW CASKは年度はもちろん樽によっても異なる味を楽しめますよ」「日本の大半のウィスキーは着色料による琥珀色です(1~2年であんな色が付くはずがないそうな)」等々。 日本酒と長崎ちゃんぽんがかすかに残った喉(前回のエントリ参照)をカスクが洗い流してくれた頃、マスターから待望の「もう一杯飲まれますか?」のセリフ。 ギャース!もちろん!どんどん飲みます!飲んでいこう!許せ、嫁様。 ということで、いつものごとく「なんか面白いお酒はありますか?」と問うたらば・・・「ええ、ございますとも。こちらなんか面白いと思いますよ」(←マスター定番の決め台詞)って!!で、出てきたのがこれ! PORT ELLEN(ポートエレン)1979年アイラ島にある同蒸留所は1983年5月に閉鎖され現在も操業は停止されたまま。現在流通しているのは、操業停止前にストックされた樽からの放出分。つまり樽がなくなるともう飲めないとのこと。今回味わったのは、恐らく1979年に3rdストックとして放出された樽のうちの一つと思われる。 というようなハナシは後で聞いたのだが(マスター曰く「まずは、口に含んでみて下さい」って)そんな蘊蓄が必要ないほど圧倒的に美味かった・・・。ストレートが注がれたチューリップグラスを鼻に近づけると、アイラ独特のピート(泥炭)臭はもちろんだが、むしろ海藻が強く香る。一口含む。舌触りは塩辛いと言っていい程ドライでピリピリする感じだが、どことなく甘みもある。余韻は割と長め。 いやー良いものを飲ませていただいた。マスターがグラスに注ぐ際そんな貴重なモルトを結構な量、コボしていたのには笑えたが、そんなアバウトさもまた良し。ちなみにマスター、「シングルで」とお願いしてもメジャーカップきっちり1杯+もう少し注いでくれる。そんなサービスが心地よい。 25時。連れの下戸二人をほったらかして(すいません・・・)イイ感じで酔っぱらった我ら夫婦であったが、そろそろお開きの時間。「また来ます!」「お待ちしてます!」と見送られてタクシーを拾ってホテル(ホテルオークラ長岡)へ。バタンキュー。 嗚呼・・・必ず、必ずまた来るけんね・・・そんな寝言を呟いたかも知れない葉月の夜でした。昼間に見たアートの思い出は何処へ・・・ +++ 今回飲んだのはBLACKADDERというウイスキー専門のボトラーによる一本。中でもRAW CASK(ロゥ・カスク)と呼ばれるこのシリーズは樽の中身をオリ(沈殿物)もいっしょに、そのままボトリングするもので、氷点下フィルターもカラメル着色もしないカスクストレングスです。除去しているのは樽由来の大きな木片だけで、ボトリング工程で失われる量はなんと0.5%未満とのこと。 で、これを自宅で味わうとすると・・・こんなところがあるようだ。検討中。 +++ ちなみに長岡では11月26日、市中のBarが集まって(もちろんマスターも実行委員)ホテルで大試飲会パーティを行うらしい。行ってみたいものだ・・・。 お酒大好きな私ですが、ウィスキー・バーボン系を苦手としています。ただ単に安いモノしか飲んだ事がないからなのかも。読んでたら、飲んでみたくなりました。今度会ったら、教えて欲すぃわ。 > imayu
高ければいいってものじゃないけど、明らかに良いモノと悪いモノがハッキリする飲み物だよ(お店の雰囲気も重要だね)。一度是非味わってみて!
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