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ボクの嫁様は、生来の読書好き。大抵のものをお読みになるが、中でも谷崎、川端、漱石など近代の純日本文学がお好みで、ビジネス書の類はどちらかというと敬遠がちであらせられた。ていうかボクが必要に迫られて読んでいるのを可哀想な目で眺めている感じであらせられた。しかしながら、昨年春より新部署で「知識経営コンサルタント」としてご活躍をはじめられてからはそうも言ってられなくなったようで、むしろそうしたジャンルの本を読むことが仕事の一環になっている模様。昨年は100冊読んだそうで。ご苦労様です。 ということで、我が家にはリビング、寝室、書斎と家中のいたる所に彼女の本が散乱している状態で(散乱しているのは冊数が多いことだけが理由ではないと思われる)、最近はボクもそうした山積みの中から本を借りて読むことが日常になっているのだが、「知識創造を支援する」という特殊なコンサルティングを手がける彼女がチョイスする本のラインナップは、日頃、やれインターネットだ、MBA的マーケティングだ、アントレプレヌールだとかの系統が大半を占めるボクにとって、ひと味違う内容のものが多くとても面白い。 +++ そんなボクが、今回見つけて読了したのは、建築家であるレム・コールハースに密着したドキュメンタリー・ノベルス「行動主義~レム・コールハースドキュメント~」。これがすんごく良かった!下半期今のところBEST(って、まだ1ヶ月しか経ってないけど)。 ジャーナリスト、脚本家という経歴を持ち、建築のみならず幅広い分野で活躍する現代有数の知の巨人、コールハース。建築(家)の世界に疎いボクは、実は、彼の存在もこの本読むまで知りませんでした。勿体ないことしたなぁ。 で、この本の著者・瀧口範子さんは、世界中を文字通り飛び回りながら休むことなく創作活動を続けるコールハースに密着を試みるわけだが、この建築家、笑ってしまうくらい圧倒的にいそがしい!!想像を絶する仕事量、集中力、そして体力。 その結果、この本は児玉哲彦氏の言うとおり「建築についての本というより、その超人的な仕事ぶりに関するドキュメント」になっているわけだが、逆にそこがボクのような素人にも、建築という行為に関わる人間のパワーや思考の深さを端的に教えてくれ、刺激を与えてくれた。 特に印象深かったのは、コールハースが主催するOMAという建築事務所(ファーム)の仕事の進め方。その特徴的な業務プロセス、ツール、方法論については、鈴木雄介氏がここで簡潔にまとめてくださっているが、中でもプロジェクト毎に、その内容・進捗にあわせて数種類は作成するという"ブックレット"には鳥肌がたった。 ブックレットとは「プロジェクトのある時点で本のかたちに綴じられるドキュメントの集合体」で、プロジェクトに関するあらゆる情報、様々なダイヤグラム、写真、図面などがあるコンセプトに沿って"物語として"収められており、完成したブックレットはクライアント、スタッフなど関係者に渡され、事ある毎に思考ツールとして活用される。 興味深いのは「ブックレットはそれ自体がアイデアでありプロセスそのものである」ということ。そして時にはブックそのものが「プロジェクトに視覚的な歴史を与え、実際には見えなかった論理や組織立てを顕在化させる」存在たり得るということだ。 そうしたブックレットの作成を手がけるデザインファーム2×4の設立者マイケル・ロックはこうも指摘する。 (PCの)スクリーンというメディアは、すべてを均一の性質に還元して、あらゆるものを量的に統一した物として見せてしまう危険性がある。それに対して本は、その大きさ、素材、クオリティーが全て異なっていて、固有のインパクトを持っている。(中略)みんながスクリーンの方向を向いているのとは比べものにならないほど、オブジェとしてのパワーがある。 現在最もユビキタスなメディア、紙の面目躍如というところか。こういう思想を新しいサービスのコンセプトにも持ち込みたい。OMAレベルは難しいとしても、思考の整理ツールとしてのブックレットを手軽に作ることができるサービスがあったら、世の中の知的生産性向上に一役も二役も貢献できる気がする。さて、どうやったら実現できるのか・・・。 +++ それにしてもコールハースの肩書き、「建築家、思想家、脚本家」ってのスゲェ。欧米には彼をはじめ、学部で哲学専攻したMBAとかアートを学んで医学部に入り直したとかいうハイブリッドなヒトが多いが、それは日本のように「文系or理系」という二者択一、対立構造の中では生まれにくい人種に思える。そう言う点ではSFCの試みはある程度先見の明があり、成功もしているのかもしれない。 なんだか建築に関わることを勉強したくなってきた今日この頃。
by cyberoptic
| 2006-08-04 08:22
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