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編集工学研究所( EEL)という組織がある。 この研究所は、1日1冊の書評(というより本をきっかけとする思索の記録)を1000日以上継続した"千夜千冊"でも有名な松岡正剛氏が主宰しており、彼の提唱する「全ては編集である」という思想に基づき、世の中のすべてを“編集”という視点から理解するための方法論を研究している機関だ。松岡氏のことは、前の社長をはじめ色々な人から話を聞いたりしていたので以前から知っており、編集を工学という言葉と結びつけて体系的な学問、「エディトリアル・エンジニアリング」ととらえる発想に面白さを感じて何らか機会があればその中身に触れてみたいと思っていた。 最近、構想中の新サービスに関連して「編集とは何か」について考える機会も多いので、「編集といえば・・・」と久しぶりにEELのウェブサイトをのぞいてみたところ、彼らが企画・運営するインターネットを利用した「ISIS編集学校」のガイダンス講座「門前指南」が2000円で受講できるとのことで、早速参加してみた。 赤坂の編集工学研究所で19時から22時まで(本来は21時までの2時間だが結構長引いた)。当日の参加者は8名と少人数だったが、参加者は年齢・性別もバラバラ。職種も美容部員、元航空会社SE、政府系団体職員、Webデザイナー、神経細胞学専攻大学院生、テレビ制作会社ADとバラエティに富んでいた。いわゆる一般的なサラリーマンが(私以外には)いなかったわけだが、ISISとしては「編集はあらゆる年齢・職種に必要で普遍な技術」とのスタンスなので、意図的に多様なフィールドからの参加を狙っているのかも知れない。おそらく本コースの参加者にとっては多方面に渡る人脈が築けることもメリットになるのだろう。 ガイダンスの中身は、師範代である大川氏のナビゲートで、本コースの概要、編集という行為についてのISISの考え方などについて紹介・説明を受けた後、「守コース」(ISIS編集学校は「守」「破」「離」の3コースからなる)のカリキュラムをベースとした簡単なワークショップを行うというもので、結論から言うと「予想外に学ぶものがあった」。 全てではないが、備忘録をかねてその内容の一部、特にワークショップで得たノウハウ部分、についてメモを残したい(順不同、覚えているもののみ)。 ----- ● 編集は、情報の「同一性」「類似性」を探す事が基本 情報とはそれが存在する時点で他の情報と異なるのが大前提なので、差異を探す事はその確認作業に過ぎない。むしろ同一性や類似性を数多く見つける事で活用の範囲が広がる。 ● 対象の「分母」と「分子」を意識する たとえばガラスのコップを他の言葉で言い換える場合、素材や形に注目することに加えて、意識してそれが置かれている場所やシーン(分母)を考える事で、さらに多くの用途や名称(分子)を思いつく事が可能(分母=キッチン:分子=食器、分母=雑貨屋:分子=商品、分母=宅配センター:分子=割れ物、、、など)。 ● 得た情報について必ず評価し、その根拠を明らかにすることが重要 情報は漫然と頭に入れるだけではそこにとどまらない。活用するためにはそれを評価し、その評価の裏付けとなる理由を考える事が重要。その行為を繰り返す事で情報を頭(記憶)に定着させることが簡単になるし、情報そのものが残らなくても思考した経験が残ればそれが他の情報を判断したり発想したりするための糧となる。 ● 自身の連想の癖・パターンを知る事は、発想力を鍛える第一歩 たとえば「ここ半年で購入したものを思いつく限り挙げてみる」などの作業を手を動かしながら行ってみると、自分が日頃どういうパターンでものを整理して連想しがちなのか(ある程度)わかる。特定の空間をイメージしているのか(リビングに置いてあるもの等)、あるいは時系列か(1月はあれを買って・・・)、あるいはエピソードで思い出しているのか。またそうした行為中、どこで連想がストップしたのかを認識する事で、超えるべきブロックの種類もわかるので、それらを意識する事で、ものを発想する時の限界を上げることができる。 などなど。。。 ----- これらは、どちらかというと心構え的なもの&ノウハウで、目論んでいたように企画中の新サービスの戦略や仕様を考える材料とはなり得ない。しかしながら、エディトリアル・デザインに関連したサービスゆえ、必然とテンプレートやそれを使うため/創造するためのインターフェース部分に自身の思考が限定されがちなこのタイミングで、そもそも編集とは何か、どのようにしてコンテンツの創造がなされるのかという部分にも眼を向けて行くことは、企画しているサービスの戦略・仕様をたてるために有益だと思った。というより、これから新しい市場を開拓していくという性格を考えれば、不可欠と言っても過言ではないかもしれない。 少なくともそうした思考を巡らせるための方法論として、この日得たものは活用して行きたいと思った(編集学校そのものへの入学は検討レベルにとどめておきたい)。 +++ 余談だが、編集工学研究所や松岡正剛氏に関連するサイトを見ると、編集工学というよりは、松岡正剛氏そのものを「崇める」類いのコンテンツが多い。私自身、氏のカリスマ的存在は認めるが、「ファンの方々」のコメントを読むとちょっと行き過ぎに思える人々も多く違和感を感じたことは否めない。しかしながら、よく考えると松岡氏崇拝そのものは、マネジメント分野における大前研一氏へのそれと何ら変わるものでもないと思えるし気にしない方がよいのだろう。 ただ、仕事で出版業界と相対する際に時折感じる、独特の「編集者的人種の強烈な自我/挟持」と「その挟持に対する憧憬」の縮図を見た気はした(講師からも参加者からも)。 あと、会場がWebに掲載されてるサロンの写真とは似ても似つかない環境であったことは付け加えておきたい。
by cyberoptic
| 2006-07-21 21:34
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